Yさん

2016.10.13 Thursday

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    あ…これ…わかめスープ
    Yさん……

    DSC_1526.JPG

    よく見たら、これはラーメンだった

    Yさんは
    私よりも先に入院していた

    多分、70歳を過ぎていた

    多分、卵巣がん

    人生で1度も
    お酒を飲んだことがなかったらしい
    だから
    初めての抗ガン剤治療は
    薬のアルコールにやられて
    気の毒なほど辛そうだった

    そんな辛い中で
    やっとみつけた「今の自分が食べれるもの」

    それが
    わかめスープだった

    その嬉しさを
    笑顔でみんなに語っていた

    このようなインスタント物を食べたのは
    初めてだったらしい

    治療で苦しんで何も食べれないときに
    この醤油味のスープが凄く美味しくて

    「食べれた」と大喜びで
    徐々に気持ちが落ち着き
    治療にも前向きになっていった

    そして無事に退院できた
    けれど数年後に
    お亡くなりになった

    Yさんが逝かれたことは
    私や私の「がん友」達の心を暗くした

    入院.手術.抗ガン剤治療を
    同時期に闘病した仲間のひとりだ
    お互いに励まし合った
    互いの頑張った姿を知っている仲間だ

    仲間の訃報は辛かった

    コンビニでわかめスープを見つけて
    Yさんを思い出した

    Yさんが
    「今の自分が食べれるもの」をみつけたことを思い出した

    「食べれる」ことは
    心を前に向けてくれることを思い出した

    わかめスープの醤油味
    ありがとう








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    2017.06.20 Tuesday

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      コメント
      闘病仲間

      窓辺にいろいろな種類の飲み物を並べていた人がいました。
      その中で喉を通るものを少しでもと笑っていました。
      病院食は一切受け付けないので、ご主人が持ってこられるお食事を楽しみにしていらっしゃる方がいました。
      出される病院食はご主人がニコニコしながら平らげていました。
      お芋なら入るのと言われている方もいました。




      その中で何人か鬼籍に入られました。
      それでも思うのです。
      あの方たちはその場その場を懸命に努力して笑って前に進もうとしていた…この間観たお芝居で知り合いのおじいさんが死んでしまったことに対して子供たちがこういうのです。

      「今までは怖かったけれど、
      あの世に知り合いがいるって少し安心じゃないか?」

      子どもばかりじゃありません、私もそうだなあ安心だなあと思いました。
      • by sapporo-tomodachi
      • 2016/10/17 9:20 AM
      sapporoーtomodachiちゃんへ
      あの世に知り合いがいてると安心
      なるほどね
      安らぐ台詞ですね

      あぁそうでした
      私も治療の前日はいろんな飲物を並べました
      その時々で口に合うものを飲みました
      そうですね
      その通りです
      その場その場を懸命にそして笑顔で
      その通りです
      ありがとう
      • by もも吉
      • 2016/10/17 12:34 PM
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